443号線を払川(はらいがわ)の分岐、つまり3333段の石段に向かって、車を走らせると
左側に新築の上り旗を立てたお茶屋さんが現れます。
新しくできたお茶屋さんなのだろうと想像しながら普段は通り過ぎていました。
しかし、お店の最後の上り旗は、真っ赤な地にアイスクリームの文字が躍ります。
この赤い旗は印象的で、アイスクリームが好きな私としては、いつかトライせねば気になっていました。
かなり陽気も良くなって来たことですし、新茶も見てみたいし、
ということで、上り旗のお店に立ち寄ることにしました。
ということで、上り旗のお店に立ち寄ることにしました。
最初は、たこ焼き屋のように、店の表に窓があいていて、そこからアイスクリームを頼むものだと思い込んでいたのですが
そうではなくて、店内に入らなければ買えない事がわかりました。
とってもきれいな作りのお店で、お茶屋さんと言うことはわかるのですが
なんとなく、山間の景色とはちょっと異質なモダンな雰囲気を醸し出しています。
お店の中を外から覗い知ることがちょっとできない、こじゃれたお店です。
高島園というお茶屋さんでした(http://www.takasimaen.com/)
黒いスライド式の扉を恐る恐る開け、中に進むと、
外観にもまして、更にモダンな造りとなっていました。
お店の中は、右側がお茶の販売コーナーで
左手側が喫茶コーナーになっていました。
そのほか、茶器なども置いてありました。
”へ~~~~~、中はこんなふうになっているんだ~~~”
驚き!!
いろいろ、見ていると、しばらくしてお店の人が現れました。
新茶の事を聞いてみると
”今年は、寒かったので、まだ店に出す量ができていないんですよ”
”でも、試飲ならできますが如何ですか?”
と親切に言ってもらったので、”お願いします”といって
喫茶コーナーでお茶を出してもらうことにしました。
いまは、まだ自分たちの満足のいく味に仕上がっていないから
この新茶は、800円(100g)で出しているとの事。
”自家栽培で、無農薬ですからおいしいと思いますよ”といってお茶をだしてもらいました。
出していただいたお茶は、渋みや苦みがほとんどなく、濃厚で香り豊かなお茶でした。
甘ささえ感じる味です。
”へ~~~~~、結構おいしいですね。このお茶!””ありがとうございます。もう一杯いかがですか?”
”ぜひお願いします。”
2煎めのお茶は、更に濃厚で、わたし好みの超絶品でした。
最初は、試しに100gだけと思ったのですが、試飲してみて3袋購入する事にしました。
家に帰って、自分でいれてみても、かなりおいしくお茶が入れられたから
”もっと買ってくれえば良かった”と思いました。
関東のお土産にはもってこいです。
”せっかく、無農薬なのになぜパッケイジにうたわないのですか?”と店の人に聞くと”食品表示法の関係で、認定を受けないと印刷できないのですよ”
”その認定を受けるのに、それなりの費用が発生するからやっていないのですよ”
”特に、ここみたいに、山間の小さな茶畑の場合は、それぞれの場所に認定のためのお金が必要となり”
”コストがかかってしまうからね。。。。。。。。。。”
なるほど、そうゆう仕組みなんだと、納得しました。
苦肉の策が、パッケイジに裏書きされた長文ということなんだな。
実質的に無農薬なんだけど、表示できない商品ということは
消費者にとっては、大変お得なお茶ですよね。
さて、当初の目的であった、本命のアイスクリームです。
抹茶アイスとラムレーズンの組み合わせと
ストロベリーシャーベットと抹茶アイスの組み合わせの二つを頼みました。
どちらも、250円。
有名な三十一番のアイスクリームよりは、断然お得でしかもおいしかった。
特に、抹茶アイスは、自家製のお茶がたっぷり入っていて風味豊かなお味でした。
食べてみて、自家製を強調されていた理由が良くわかりました。
自慢の自家製アイスクリーム(http://www.takasimaen.com/gelato.html)
いろいろな種類があって楽しめます。
とってもリーズナブルなお値段とたしかな品質
お客が少ないのが不思議な感じです。
いろいろな種類があって楽しめます。
とってもリーズナブルなお値段とたしかな品質
お客が少ないのが不思議な感じです。
”とっても、清潔な感じで、商品も素晴らしいですね”と感想を述べると。
”ありがとうございます。テレビの取材を何度か受けた事もあるんですよ”
”へ~~~、じゃ、さぞかしお客さんが来て、忙しかったでしょ?”
”そこを期待したんですが、なんだか、何事もなく終わってしまいました。。はははは。。。”
”どうしてでしょうね?わたしもよくわからないのですよ”
”確かに、集客力がある地域とは言い難いですよね”
”でも、山間に隠れ家的なお店があったら素敵じゃないですか?”
”そんな、お店を目指そうかと思って作りました。”
”でも、それじゃ、経営が立ち行かないですよね?”
”折角の素材が、みんなに認められないのは残念な感じがします”
”まあしかし、自分が良いと思ってやってることで、結果が伴わなくても仕方がなことです”
”やりたいように、やる方がいいじゃないですか。ははははは”
おうう~~~、出ました熊本気質!
自己責任の下、やりたいことを精いっぱいやる。
熊本には、この自由さが今も残っていて、この気質が熊本に”世に秀でた才”を育んでいると確信している。
”はははは、そうですね。”
私のセオリー通りの熊本人が見れたので、なんだか楽しかった。
”きっと、看板に問題があるのでは?”
”熊本方面からくると、看板の喫茶の文字が認識できませんよ”
”アイスクリーム上り旗は、認識できても、喫茶店とは気づかずに通り過ぎちゃいます”
”偉そうですが、視認性が上がれば、お店の認知度も改善するのでは?”
”そうですね。がんばります!!”とにこやかにほほ笑んでいた。
これから暖かくなる季節、山間のドライブの途中で寄ってみるといいですよ。
カップルなんかには、お似合いのお店です。
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